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暇をもて余している間にも春休みはあっという間に過ぎてしまった。
そして、今日は入学式だ。
新しい制服に袖を通す。
今日から僕は憧れの高校生になるわけだ。
はぁ~高校生かぁ…なんか僕イカしてるぜ。
僕は鏡に移った制服姿の自分を見て酔いしれていた。
いかんいかん、僕は何ナルシストみたいになっちゃってるんだ。
今日から僕は高校生なんだ。
身を引き締めとかないと。
僕はこれからの高校生活のことを思い浮かべながら、家を出た。
そして、僕は外の空気を思いっきり吸った。
う~ん、今日はいい天気だ。
最高じゃないか。
僕は鼻歌を歌いながら上機嫌で歩いていると、
いきなり、後ろから誰かが僕の肩を叩いてきた。
びくっとして振り返ると、
「もしかして尭君?」
見覚えのある顔だった。
永沢 薫(ながさわ かおる)。
中二の頃僕と同じクラスメートだった女子である。
そして、冒頭で述べたように僕に告白してきた女子でもある。
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