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「高宮っ!なんでこんな所に」
いつもと変わらない黒いスーツをきた高宮は微笑みながら結愛花に会釈をした。
「帰りは迎えの方いらないと仰っていましたが、申し訳ございません。徒歩にしても帰りが遅いなと思いまして…。このようにお迎えにあがりました。」
確かに今日は高梨康太との時間があった関係、もう日は暮れそうだった。
しかし、結愛花はその事を話すのが照れ臭くてごまかす。
「そ、そう。ありがとう。ちょっと友達と寄り道してたの」
「寄り道…ですか?」
「うん。寄り道」
「寄り道…何をなさっていたのです?」
高宮はすぐに結愛花の様子がいつもとおかしい事に気がつく。
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