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「そ、そんなに見つめんなよ…」
「あ、ごめんなさいっ!」
つい結愛花は高梨の横顔を見続けていた。
「……」
少しの沈黙が流れ、高梨の口が開く。
「あのさ」
「はい…」
「まずは急に呼び出してごめんね、それでさ突然こんなこと言うのも変なんだけどさ、俺と、その、友達になってくれませんか?」
「…えっと、と、友達?」
考えてもいなかったことを言われ一瞬戸惑う結愛花。
「うん。友達。だめ…かな?」
「そ、そんなことないよっ!わ、わたしでよければ!」
「ほんと?」
高梨は嬉しそうな顔で結愛花に微笑む。
結愛花はまたその顔に少し見惚れてしまった。
「じゃあ、番号教えてくれたりするかな?」
「う、うん。いいよ」
そして、あっさりと高梨に教えたのだった。
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