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キーンコーン……。
「あ、チャイムが鳴った。さ、陽ちゃんやっと自分の席に座れるね」
「…うん、そだね」
はぁ、朝から何やっとんだろ……。
とぼとぼ自分の席へ戻った。
「じゃあね、小野君♪」
「また来るね?」
チャイムが鳴り終わると、平松さんも自分の席に戻り、他の子たちもそれぞれの教室へ帰っていった。
「まったね♪♪」
ヒラヒラ手を振るみずき君に、
「お前も早く自分の席に帰れ。毎日邪魔なんだよ」
と小野くんはうっとうしそうに呟いた。
「まぁまぁ、お前を毎日助けてんじゃねーか♪」
バシバシと小野君の肩を叩きながら、「助け船、助け船」とみずき君はケラケラ笑っている。
「お前がいるから来んだよ!うるせぇんだよアイツら。マジでいい加減にしてくれ」
「ボランティアだと思えって!お前の笑顔でどんだけの女子が幸せになれると思ってんだよ!」
「…あほらしい」
「はぁ?俺がその顔ならもっと有効活用するぜ?なぁ、陽ちゃん!」
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