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ビクッ!!
思わず身体が大きく揺れた。
まさか私には話が振られるとは……
「え!?…ぇえっと…うーん……」
私の意見を待つふたりに見つめられ、何も考えられない。
「おい、出口が困ってんだろ」
「あはは!突然ゴメンね陽ちゃん!」
「私こそ…ゴメンね? ちゃんと聞いてなくて……」
だよね~ゴメンゴメン!と言いながらみずき君は席へと戻って行った。
ていうか、ふたりとも私の名前知ってたんだ。
みずき君なんて下の名前で呼んでたし。
地味で目立たない私の事を、有名人の彼らが知ってくれていたのはちょっとうれしい。
「なぁ、出口」
「ん?何?」
「さっき、何で笑ったの?俺の顔見て」
ぎくっ!
さっきのことなんて、てっきり忘れてるだろうと思ってたのに…
まさか、「モテてうらやましい」なんて考えてましたとは言えず……。
「いや、その……。あまりにもつまらなそうな顔してるから、つい……」
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