赤ん坊を拾いました。

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屋敷に帰った刑部は、赤ん坊を暖かい布団に寝かし桶に水を汲んできて手拭いを濡らし、赤ん坊の頭に乗せてやり 内緒で連れ帰った為、心の中で赤ん坊に“頑張れ”と声をかけてやりながら熱が下がるよう祈りました… 元より屋敷の者は刑部の居る離れに近づこうとはしません、彼は業病を患っているため、あまりいい顔をする人は屋敷に居ないのです。 父や母でさえ、こうして自分を離れに追いやり避けている…それが悲しく、寂しくて毎日刑部は神社に祈りに行っていました。 .
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