始まりはいつだって……。

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今、自称神様……うん面倒臭い。訂正訂正クソ神が何か言ってたようだが放っておこう。 「それで本題に戻ると俺は何故こんな真っ白い空間にいるんだ?」 「あぁお前さんは、知っての通りあの結末で寿命が尽きたのじゃ。 一部始終を見て、あまりにも浮かばれないと儂は思ってこうして転生させようとしておるのに、何じゃ一体その態度は!!」 本日二回目の訂正。 この爺さん本当の神様だ。 「すいません。まさか本当に神様だとは思わなかったんです。 ただ少々ボケたお爺さんかなと勘違いして……。 人間誰しも間違いはありますから。」 手の平を返したように急に態度が変わる俺に「……そうじゃのう」 と、納得してくれたみたい。 フフ、思ったより神様も簡単だな。 「かと言ってお前さん既に人間じゃなかろうに」 ヤバイ全然簡単じゃない。 というより今のは俺の発言ミスの方が大きいか……。 「そんな事よりも今は時間が惜しい。さっさと転生の事についてお前さんに話そう。」 待ってました!!これで俺のスーパーチートTIMEの始まりか?Foooo! ワクワクし過ぎてテンションが急上昇して神様に不信がられたが、「俺は元々こういうテンションなんです」と言って何とか凌いだ。 「まずお前さんが転生する世界はこんな世界だ。」 持ってた杖でトンと叩くと俺が転生する世界が映し出される。 「まぁお前さんの世界で言う貴族社会だった古き良きヨーロッパとほぼ同じと思っておいてくれ。 それと、あちらの世界では前世の記憶は皆無じゃ。 あとはそうじゃのう……なんというんだったかな。 転生先でのお前さんの能力は最強になるか最弱になるかは“運”じゃ。 あ、思い出したわい。つまり必ずしも“チート”になれる訳ではない。 さらにさっき見ても分かったように貴族社会じゃから、どの位になるかも“運”じゃ。」 は?何言い出しちゃってんのこの爺さん。 やっぱりあれかボケちゃったのか? 「ちょっと待て。 転生先で俺の前世の記憶が無いのは百万歩譲って良しとして、チートと階級が未定とはどういう事だ!! 他の奴らはな、皆ここでチートの力を貰えてヒャッホイてなるだろうが。 そうしたら、ギルド最強になって七大貴族どもと同等かやや上ぐらいになるから、転生先でもenjoy出来るさ。 なのになんで俺は“運”なんだよ?」
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