別れと出会い

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「ぐあー!わからーん!」 慎吾さんは明日から転勤 雑務、業務諸々を ここ数日で叩き込まれ 頭はパンク寸前 そのお陰か別れに涙する事はなかった 「やっとるかー」 慎吾さんがひょこっと顔を覗かせた 「無理…わかんない」 「しっかりしろよー 教えれんの今日までだぞー」 「無理、絶対無理、 1人じゃ無理」 煙草に手を伸ばし イラつき気味に火をつける 「まぁなんかあったら ヒロに聞けばいいよ」 「ヒロ?」 「俺の後任(笑)」 「ヒロって言うんだー… 仲良くなれるかなー…」 「無理じゃね(笑)?」 「え!?」 「だってヒロデカいし無愛想だし 喋らないし〓、怒ると怖いし(笑) 綾菜苦手なタイプでしょ?(笑)」 「うぉー… 絶対無理じゃん? 喋れない、目合わせらんない 怖すぎる」 慎吾さんがうちの煙草に手を伸ばし 火を付けた 「ま、がんば(笑)」 「頑張れない、無理、怖い、 てかそれうちの煙草」 「あ、だっけ?(笑) 綾菜女の癖にSevenStarsなんか吸うなよ 間違うだろー(笑)」 「人の勝手(笑) ワザとの癖に!」 最後の日は いつもと何一つ変わらない
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