別れと出会い

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「いやー助かったよ 一番に着いたのはいーんだけど 鍵がなくてさー、 店長に電話したらまだ家とか いわれちゃってー、 綾菜ちゃんが来るからって言われたんだけどなかなか来ないからさー」 店に入るなり ペラペラと今までの経緯を 話し始めたヒロさん 全然無口じゃないじゃん… と慎吾さんに突っ込む 「コーヒー、飲みますか?」 流暢に喋るヒロさんを 半ば強引に割ってコーヒーを差し出す 「ありがと!」 「砂糖ミルクは?」 「俺ブラック派!」 「そーですか」 「綾菜ちゃんもブラック派?」 「はい」 「一緒だねー!」 「はぁ…」 なんだこのノリ ちょっとウザイ 「綾菜ちゃんいくつー?」 「19です」 「俺28!」 「はぁ…」 「わっかいねー! いいね、10代!若いよ!」 朝からすごいテンションだな それからハイテンションな質問攻めが続き、店長が来る頃うちはすっかり疲れ果てていた
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