別れと出会い

9/9
前へ
/80ページ
次へ
「…綾菜ちゃんさー」 「はい」 「休憩せんの?」 「煙草吸ってます」 「それが休憩?」 「まぁ、慎吾さんがやってた分の 仕事もしないといけないんで」 「手伝おうか?」 「大丈夫です」 「…そ?」 あ、ちょっと刺々しかったかな… 「すいません、まだ色々慣れなくて 時間とってるだけなんで… 慣れれば休憩も取れるようになるだろうし…」 控えめにそう言って ヒロさんの方を向くと ヒロさんは少し驚いた顔をしていた 「そっか! まぁなんかあったら言って? 俺手伝うから!」 そう言ってヒロさんは 煙草の火を消した 「あ、賄いなにがいい?」 突然の質問に戸惑う 「…なんでも」 「じゃあなにが好き?」 「…んー…、唐揚げ?」 「わかった!」 そう言ってヒロさんは厨房に消えた
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加