ギャップ

8/9
前へ
/80ページ
次へ
ん?今素で笑った? 「…綾菜ちゃんさー」 「はい」 「休憩せんの?」 「煙草吸ってます」 ウソ? 「それが休憩?」 「まぁ、慎吾さんがやってた分の 仕事もしないといけないんで」 「手伝おうか?」 「大丈夫です」 うお、あからさまな拒絶! きっつー… 「…そ?」 思わず怯んでしまった 「すいません、まだ色々慣れなくて 時間とってるだけなんで… 慣れれば休憩も取れるようになるだろうし…」 綾菜はしまったと言う顔をすると 少し申し訳無さそうに顔を上げた こいつ…なんか思ったより 人のこと見てんだな… 「そっか! まぁなんかあったら言って? 俺手伝うから!」 少し…綾菜という人間に 興味が湧いた 煙草を消して厨房へ向かう 「あ、賄いなにがいい?」 飯くらい作ってやろーじゃん 「…なんでも」 なんでもって… 一番困るな… 「じゃあなにが好き?」 「…んー…、唐揚げ?」 なんで疑問形?(笑) 「わかった!」 綾菜から唐揚げというのが 想像出来なくて、 少し笑った
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加