暗い夜空

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「終わった~…」 なんか無駄に疲れる1日だったな… 早く帰って寝よ… 更衣室に戻りケータイを開く 着信が一件とメールが三件 着信は見なくても分かる きっと翔太だろう メールを開くと一件は親友から 二件は翔太からだった 「今日同伴してくる」 「仕事終わった?」 ため息をついてケータイを閉じる 酔った翔太の話は大概長い 疲れてる時は余り話したくない 着替えて更衣室を後にする 「綾菜!」 「ん?」 振り返るとヒロさんが此方に歩いてきていた 「お疲れさん!」 「お疲れさまでした」 軽く頭を下げ店を出ようとすると、 「綾菜家どこ?」 ヒロさんが後をついて来た 「近いよ?」 「送ろっか?」 「いや、近いからいい」 「いや、暗いし!」 「いつもだし」 「…送るよ…」 ヒロさんが呟く 「んー…」 何故そこまで(笑) 「じゃあ…お願いします(笑)」 ヒロさんの車に乗り込む 強めのプラチナシャワーの香りが 鼻を突いた
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