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今、うちは翔太の店の前にいる
~club Justin~
「綾菜」
隣にはニッコリ笑うヒロさん
店の名前を無理やり聞き出したヒロさんは
「Justinねぇ(笑)」
と不敵に笑い迷うことなく店に到着した
店の前に降りると身体がおかしくなった
心臓の音が耳に響く
動かない足
血液が熱い
「あいつ呼んで」
一際大きく動いた心臓
うちは翔太を此処まで
拒絶するようになっていたんだ
震える指先
そんな指先を暖かい手が包んだ
「俺がついてる、大丈夫」
ヒロさんの体温が
どんどん伝わってくる
「綾菜?」
ようやく血の巡りだした指先が
一瞬で固まった
「翔…太‥‥」
店の入り口で女の人と手を繋ぐ
翔太の姿が目に入った
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