自分の意志

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「えっと…」 なんていったらいいか分からず ヒロさんの影に隠れる 「あー、なんかさー、 そこの小僧がうちのお嬢にー‥」 「ちょ!お前っ…」 翔太が叫ぶ 「あ?」 低い声が翔太に落ちる 「あー…、お前ちょっとこい」 ヒロさんが翔太を連れて少し離れた場所まで移動した なにするんだろ… 「お嬢ー?」 「‥‥」 「お嬢ー!」 「え?あ、うちか(笑)」 「うん! お嬢は巧のこれ?」 司さんが右手の小指を立てた 「いやいやいやいや! 違いますよ!! 会社の部下です!」 「ほーう(笑)」 ニコニコする司さん 「巧がねぇー、 女の子をねぇー、 助けるなんてねー(笑)」 「え?」 「巧は女を信じない奴だったからねー」 「そうなんですか?」 「うん、ホスト時代ヒドかったもん」 「ふーん‥‥」 「ん?理由聞かないんだね」 「うん、だって 聞いちゃいけないとこでしょソコ」 人間には他人に知られたくないことが 一つや二つある 他人の口から知られるなんて もってのほか うちなら御免だ
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