女という生き物

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翔太と二人になった時 翔太はまだ反抗的だった 「お前、あんま調子のんな? 店に居られなくすんぞ?」 「あ?」 「あんまこーゆーことしたくねーけど、 お前の態度次第じゃ 司に事の発端暴露すっかんな? お前だって知ってんだろ? 司がキレたらどーなるか…」 司と俺は同期で よく連んでいた 当時からとても人当たりがよく 見た目もほんわかとした感じで いじられてもへらへらとしていた しかし一度スイッチが入ると 手をつけられない所がある その引き金は女の子 客だろうが知らん女だろうが 女の子を傷つける事だけは 絶対許さない奴だった 俺は何度か殺されかけた(笑) 女は男が守らなきゃいけない! それは司の口癖だった だから司は当時からモテた 優しいと評判がよく、 すぐにナンバー入りをした ナンバー入りしてからも 司はポリシーを貫き通し 変わることなく今に至る 今の連中が司の暴走を 間近で見たことがあるかは分からないが 当時は伝説となるほどのものだったので きっと語り継がれているに違いない
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