買い出し

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彩菜はツカツカと 先を行ってしまった 怒ったかな? 「彩菜ー?」 名前を呼んでも振り向かない 「彩菜!」 手をつかみ引っ張る 「冷たっ!」 彩菜の手は氷のように 冷たかった 「寒い…早よ買って帰ろ?」 どうやら寒いので 早く帰りたかっただけらしい 「なんだよ(笑) 寒いだけかよ!」 彩菜の手を握り 上着のポケットに突っ込んだ 「わっ…!」 「ん?まだ寒い?」 「……」 俯いた彩菜の鼻は さっき以上に赤くなっていた
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