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数十分後、拓哉は校舎裏のゴミ捨て場にいた。
「ここが最後の候補なんだけど・・・あるかな・・・」
そう言って上の方のゴミをあさり始めた。
しばらく探していると数冊の教科書が出てきた。
「あったー!!」
拓哉はおもわず叫んだ。
拓哉は今まで三咲の教科書を探していた。
まだ何がどこにあるかが分からない拓哉はパンフレットの最後のページにある学校の校舎の見取り図を見ながら教科書の捨てられていそうな場所を探していたのだ。
拓哉は教科書の汚れを手で払うと教室まで走って行った。
「ねえ、あれ誰?」
陰で隠れていた女子が隣の女子に聞いた。
「確か、この前転校してきた奴じゃない?」
「なんであいつが教科書探しに来るのよ?」
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