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そう言った女子がいらいらしてるのが分かってもう一人の女子はなだめるように言った。
「さあ、生け贄係に頼まれたんじゃない?」
「むかつく・・・」
教室まで戻ってきた拓哉は席に座っていた三咲に教科書を渡した。
「えっ?」
「見つけてきた。ちょっと汚れてるけどそんなに気にならないと思う」
三咲は教科書を受け取ると拓哉を見た。
「なんで探してきてくれたの?」
拓哉はしばらく考えてたが、やがて
「俺、篠原に関わる事にしたから」
「さっきも言ったでしょ。私に関わると嫌な思いするって」
「もう決めたんだよ。生け贄係だかなんだか知らないけど俺には関係ない。俺は篠原と友達なんだ。友達が困ってたら助ける」
三咲は突然立ち上がり教室から飛び出して行った。
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