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「え?」
三咲は驚いて拓哉の顔を見た。
「ん?何?」
「何やってるの?」
「いや、掃除してるようにしか見えないと思うけど・・・一人より二人でやった方が早く終わるだろ?」
でもと言いかけた三咲を遮って拓哉が言った
「俺はここに来たばかりで生け贄係とか良く分からないけどそんなのは全然気にしないから」
三咲はしばらく黙っていたが、やがてうんと頷いた。
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ごめん遅れたっと言いながら雪乃が教室に入ってきた。
「あ、あんたさっきの」
「雪乃、鳴海君と知り合いなの?」
雪乃はずかずかと鳴海に近づいた。
「あんたさっき三咲に何したの?」
「だからさっき言っただろ。教科書を届けただけだって」
「だったら何で三咲が教室から飛び出していくのよ」
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