一章

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 「実は気になってるとか?ヒャー青春だね!お姉さんはもう忘れちゃった感性だよ」  「気になってるというか、なんていうか。そういう気になってるじゃなくてな・・・てか、そのノリウザいな。お姉さんて、お前僕より2ヶ月早いだけじゃないか。それで年上を気取るんじゃない」  僕は7月生まれで、契理が5月。ついでに渡は9月生まれだ。  契理のテンションが60%に達した時、不意に渡が話しかけてきた。  「なぁ宴。和歌ノ原さんの事どう思う?」  「え?まさか、和歌ノ原さんの事気になっているのは、宴ちゃんじゃなくて、渡くんだったり!?」  「いや、そうじゃなくてさ、お前らも聞いた事あるだろ?学園内部密告会、通称『内密会』の噂。俺、和歌ノ原さんがそうじゃないかと思ってるんだ」
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