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学園内部密告会、内密会とはその名の通り、学園の内部での事を密告する会である。らしい。誰にかは知らんが、多分お偉いさんだろう。と思う。
私立筒刷高校七不思議に指定されている。
「根拠がない訳じゃないんだ。ほら、今日って13日だろ?先月の13日も和歌ノ原さん遅刻したし、他のクラスでも数名、俺が知る中じゃ金山(かなやま)とか岸根(きしね)とかも遅刻しているらしい」
それには僕も気づいた。その金山と岸根は誰か知らんが、先月の13日も和歌ノ原遅刻してたな、と。というか毎月13日は決まって遅刻していた。気になっていたのはその事なんだが。まさか渡も気づいていたとは、以外だな。さっき押し黙っていたのはそのせいか?
まぁ普通は気にしないし気づかないだろうが、渡はなんかそういう所を気にする奴だ。案外聡い。
「多分、毎月13日に内密会の会議があるんだよ」
「なかなか面白そうな話だが、それはまた後にしよう。僕そろそろ都議先生の所行って来るよ」
「行ってねぇのかよ。つうか、その必要はないんじゃないか?」
「はぁ?なんでだ?遅刻したんだから、念のため詫びを入れに行かないと」
「いやまぁ、もう次の授業始まるしさ、ほらねぇ?契理ちゃん?」
「うんまぁ、ね」
「なんだよ、その歯に絹着せた言い方。お前ら僕の姉さんか?言いたい事あるなら言えよ」
何が言いたいんだ?こいつら。今日はこういう日か?
「じゃあ言うけどさ。もう時間ないしな」
そう渡が言い、一拍おいて契理が言った。
「次、都議先生の授業だよ。」
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