二章

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二章

001  「誹夜籠、何か言うことはないのか?」  「この年になって拳骨を喰らうとは思ってませんでした」  「もう一発いくか?」  「すいませんでした。反省してます」  暴力反対。  「それは遅刻したことか?それとも俺に失礼な態度をとった事か?あるいは授業中に辻の頭を叩いたことか?」  しっかりバレてました。  「勿論全部です。もう僕は遅刻する事も、先生に失礼な態度をとる事も、辻さんの頭を叩く事もしないと誓います」  「辻の頭を叩くのは別に構わないが、その台詞先週も言ってたな」  うっ、この先生なかなか痛い所を突いてくる。てかいいんだ、契理の頭を叩くのは。  「まったく、お前これで何度目の遅刻だ?留年すんぞ?」  むぅ、留年はまずい。兄さんに八つ裂きにされてしまう。
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