二章

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 「いいか?誹夜籠。社会では時間を厳守しないと、すぐにクビになるんだぜ?」  「先生、言ってる事がうちの姉と一緒です。その話は今朝聞きました」  「ほう、君の姉はなかなかの人格者のようだな。君の姉とは思えない。いや、君の姉だからこそ、か」  先生、残念ながらその人格者は上司に腹パン決めて吐瀉させる、時間を守る以前の問題の、すぐに変な問題を出してくる問題児ならぬ問題人です。  「反省の色が見えんな、拳骨で足りないなら関節技に入るぞ」  「先生、反省の色って何色ですか?」  「中学生みてぇな事言ってんじゃねぇ。もう高校二年生だろうが。コブラツイストか十の字固めか選ばせてやろうか?」
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