二章

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 「本当にすいませんでした。関節技は勘弁してください」  「はぁ、まぁお前のどうしようもなさは、既に分かっていたつもりだったがな、あぁもういいや、だりぃ。お前今日は帰っていいぞ」  「ヨシッ」  「なんか言ったか?いや、何も言ってなくてもムカつくからお前、教室掃除して帰れ」  「そんな横暴が許されるんですか?許されていいんですか?」  「コブラツイストがいいかな」  「よーし、そうと決まれば早速掃除するぞ。丁度教室を掃除したかったんですよ」  「そんなに言うなら、明日も掃除してもいいぞ」  「いえ、明日から用事が詰まってるんで、遠慮しときます」  「・・・さっさと行け」  呆れたように、諦めたように言う都議先生。  勝った。計画通りとは行かないにしても。
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