2人が本棚に入れています
本棚に追加
ちなみに僕が集めているのは、掛ける鍵。もとい開ける鍵だ。
流石に、鍵の数が5千個を超えた時には、そろそろヤバい域に達して来たと思ったが、それでも鍵を集めた。正直、部屋を圧迫され邪魔である。ここで導き出されるのは、塵も積もれば山となるという事。
さぁて、若干考えるのが面倒になってきた。なぜ僕はこんな事を考えているのだろう?それこそ不毛だ。考えるくらいなら集めなきゃいいのにな。いや本当。今からでも止めるんだ、僕。
そもそも何で鍵なんだろうか。そんなに集めても意味ないだろ。
ん?ああ、そうかなるほど。意味なんてないのか・・・な?
うん。そうだ、きっと意味などないのだろう。QED証明終了。何も証明などしていないが、終了しておこう。
あるいは投了しておこう。
え?何故こんな話をするのかだって?・・・まぁ、僕という人間を説明するためだと思っておいてくれ。
さて、結論も出た事にした事だし―――
「起きるか」
そう言って僕は、夢から覚めた。
最初のコメントを投稿しよう!