序幕:一日目 魔王の告白

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序幕:一日目 魔王の告白

 少女というには骨っぽく、かと言って少年というには華奢な者が死体のように転がっておりました。  顔はと問われれば、美少女に属する顔立ちで、緩やかなウェーブのかかる金の色をした豊かな髪を持つ者でしたとさ。  当時の様子を彼女は「硬質プラスチックで覆われた廊下及び部屋は白一色で精神崩壊まっしぐらと言う感じだった」と、魔王陛下に告げました。  陛下は、類い稀なる美貌を歪め、小さく「スマン」と呟いたのは帝國では有名なお話です。  存外、魔王陛下は尻に敷かれるタイプだったと言う落ちも着いたところでお話の始まり始まり。
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