挿入歌

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ひとりの影が扉の近くで僕の演奏をみている事に気がついた。 それに気がついて、僕は演奏を止める。 残響が耳に残る中、 影は一歩づつ、近づき 足音が僕しか居ない体育館に鳴り響く。 そして、ライトに照らされたのは あの時の少女だった。 数時間前に このステージに立ち 眩しすぎる笑顔で、 透き通る声で 歌い上げた少女が 僕の目の前に現れた。
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