君を探して

5/6
前へ
/28ページ
次へ
…… 本当は、俺が迷子だったんだ 居ないお前を探して 真を嘘で塗りつぶして出来た記憶で生きていた 俺が迷子だった カンカンカンカンカンカン……… 今、そっちに行くからね 涙がまた出てきた これはきっと、お前に会える安堵からだよ キィー―――――……… 電車はブレーキをかけた でも無駄だよ 俺は確実にひかれる 「トリ、待ってて」 お前の居ない世界のほうが間違いだもんね カンカンカンカンカンカンカンカン………… 『千秋、遅い』 「ごめん…」 トリが俺を抱き締めてくれた やっとここに戻ってこれた 君も見つかったし ハッピーエンドだよね END
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加