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寒い冬からいつの間にか春になった
東京の桜の花も満開に咲いている
「綺麗だな」
「そうですね…」
今日は日曜日
なんとなく律は外に出て桜を見ていた処に偶然高野に会い、一緒に花見をする事になってしまった
まぁ別に、花見くらいなら…と律も良しとしていた
(ソフトクリーム奢ってくれたし…)
律が花を見ている片手には桜味のソフトクリームがあった
まだ半分も食べていない為形は最初のままに近い
「お前、花より食い気か?」
「ち、違いますよ!」
高野の嫌味に律はプク~と頬を膨らます
それでも律はソフトクリームを食べる
「プッ」
「べ、別にいいでしょう!美味しいんだから…」
律が高野に文句をいった時
はらり
一枚の桜の花びらがソフトクリームの上に乗った
「あー…食べられなくなっちゃいました…」
「桜味だから大丈夫だろ?」
「そうですか?」
うーんと言いながら律は花びらが着いた部分を口に入れる
「…味がしないです」
「本当に食ったのかよ」
高野は少し呆れた顔をした
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