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気が付いたら誰かがいた
カサカサの腕に何か塗り込んでいる
少しづつ塗り広げられていく
ほんのり冷たい何か
まだ冷たいと感じる感覚があることに驚いた
意識すると色々な感覚があることに気付く
渇いた唇が水を欲しがるけど私にはどうすることも出来ない
これなら感覚がない方が良かった
―ちゅっん
冷たい何かが唇にふれた
水だ
途端に渇きは餓えへと変わる
もっと
もっと
もっと
コットンにでも含ませた水が少しづつ唇を湿らせていく
ごくりと喉を鳴らすとむせない程度に水が喉を潤した
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