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「こちらへ」
セバスチャン改め山守さんに促されて応接間を出る
迷子になりそうなほど広い
キョロキョロとしていると再度声をかけられた
「稀に迷われる方もおられます。お気を付け下さい」
稀にじゃないだろう
花を24時間世話するため同じ部屋だと言った
温室にでも寝泊まりするのか?
頭中で色々考えていたら山守さんが何も無い壁の前に立った
「こちらでございます」
「へ?」
今すごい間抜けな顔をしている自信がある
山守さんが壁に触れると壁が開いた
「隠し扉?」
「左様でございます」
さも当たり前みたいで進んでいくが俺は固まったままだ
一般(とは言い切れない豪邸だけど)の家に隠し扉の必要があるのか?
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