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何度目か
唇を濡らしながら気が付いた
「確か内線が…」
部屋を見渡してみると
「お、あった♪」
24時間世話ったって外部に連絡出来なきゃ俺が飢え死にするしな
「8715っと」
プルル…プルル…
「はい、医務室です」
「あっすいません、蜃気楼の…「はい、どうなさいました?」
蜃気楼には俺達しかいないから名前が要らなかったみたいだ
便利だが、ちょっとだけ切ない
「あっ女の子に点滴とかお願いできますか?」
「『花』への点滴依頼ですね、20分程度でお伺いいたします」
ガチャ
…切られた
『花』か
ここに女の子はいないんだな
確かに世話を頼まれたのは花だし
うん花だ
花…花…花…
世話の対象が女の子に戻ってしまった俺は必死で花へと意識を戻していた
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