山吹色

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「花…花…」 「待たせたね、君が新しい世話係かい?」 必死で頭に花を浮かべていた俺はビビった ニコニコと人の良さそうな初老のおじさんが立っていた 白衣からして医者だな 「私は橘だよ、見ての通り医者だな」 「あっ俺は神山闘志です」 「とうし君?」 「はい闘う志しで闘志です」 「見た目に似合わず勇ましいね」 何度言われたことか 俺はスポーツマンタイプではない 見た目で言えば草食系と言われる 実際はがつがつとしてないし雑食か? 「…よく言われます」 「あはは申し訳ない、別に弱々しい今時のタイプだと言ってるんじゃないよ?もっと柔らかいイメージだったから」 同じだろと心の中でツッコミを入れた さすがに医者だけあって口と一緒に手を動かしてあっという間に点滴が始まった
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