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「む? そこら辺は全然問題ないぞ?」
「「は?」」
「ワシがこの世界と一時的に繋げた場所は精霊とやらが住むと言われている場所。そこでその精霊に教えを請うんじゃ。自叙伝曰く、人間にも魔力とやらがあるそうじゃしの」
くっくっくっと笑う雪。ほんとうに楽しげだ。
「お、教えてくれるかな?」
「なぁに。絃那がいれば教えてくれるさ。侑都にも、な」
意味深な発言だなオイ。
「雪は?」
「ワシか? ワシに魔力など恐らくない。じゃがワシは九尾じゃぞ。妖力がある。攻撃の妖術も防御の妖術もちゃんと持っておる。今さら教わる必要などないわ」
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