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あの日あなたはやってきた
微妙に三色の色をして
僕はあなたをずっとみていたよ
あなたもずっと僕をみていたね
学校から帰ってくるとあなたは僕の足に頭をすりつけて
「にゃ~~」って
朝起きるといつも
「にゃ~~」って
僕が泣いていると泣きやむまでそばにいてくれたね
僕はそんなあなたが大好きだったよ
けど僕は知っていたんだぁ
十数年たってあの日がくること
僕は知ってしまったんだぁ
日に日に痩せていくあなたを
僕は見てみない振りをしていたのかもしれない
だってあんなに元気だったあなたがこんなに衰えている現実
まともに見れるわけないじゃないか
けどあの日はやってきた
座椅子の上に座っていたあなたはオシッコをもらした
それにも気付かない
目は涙目体はガリガリヨダレはたれている
それでもあなたは必死に生きようとしていたんだね
僕は一言いったんだ「死ぬなら見えないとこに行け」
そしたら何秒かしてあなたは
「にゃ~~っにゃ~」っ鳴いて風呂場までヨロヨロしながら行ったんだよね
そして数分後……
「バタンっ!!」
僕はすぐ行けなかった
涙が止まらなかった
あの一言で最後の力を振り絞ったあなたを見て僕は涙が止
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