二等星

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「そうか。ありがとう、いや、ごめん。」 「タクシー代払えよ。あ、そういえばさっきユキとかサキとか言ってたけど、彼女?」 「違う。」 「あ、今口ピクってなった!兄ちゃん昔から嘘つくとピクってなったよな。」 「なってない。」 「ピクっ。」  実は俺は家族にサキの事を話していない。だからよく母に「そろそろ彼女作りなさいよ」と言われ、「じゃあ紹介してよ」と返している。  でも、春にだけは言ってみようかな。 「えーっと本当は……」  俺はサキとの一部始終を話した。  すると春は身を乗り出してきた。 「じゃあ俺協力するよ!」 「いきなり何だよ。ってか協力って何すんだよ。」 「サキさん探し。」  呆然とする俺の前で、春は彼流のプランを早口で喋り出した。 「……よし。乗った。よろしく、春。」
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