第一章 俺とわたしと僕と私

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「いろいろ大事なところが抜けてるね。しかもなんか呆気ないし」 「っつーか子供向けの話のわりに最終的に人間が悪者側になってね?」  まあ、歴史だから事実は変わらないんだけど、たぶん話し方によってはもうちょっと子供向けのお話っぽくなったはず。 「とにかく、人間にとっての歴史はだいたいこんなところだな。でも旅してると人間には見えていない部分がいっぱいあるのがよくわかる。魔法のこととか」 「それは、ここが田舎だからじゃないかな。魔術を見る機会どころかエルフも、それにわたしみたいな魔族も見ることはほとんどないみたいだしね」
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