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「あず!」 翼の声でハッと我にかえる。 光の中に堕ちていく私の腕を翼ががっちりつかんだ。 「翼、駄目!翼まで落ちちゃう!」 辺りは真っ白。 私たちだけ別世界にいるようで。 でも、私どうしてこんなに冷静でいられるの? 翼がいるから? ううん、きっとこの光がこんなにも優しいから。 ―――あず…… 誰だかわからないけれど、切ない。 そんな衝動に襲われる。
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