1197人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
あにまる1
ボクは思うんだ。
人間嫌なことをずっと強制させられてても長続きなんてしない。
ましてやそれがずっと見張られてたら尚更…
ほら、人って好きなことには積極的でしょ?
ボクだって嫌なことより好きなことしたいもん。
つまりね?
ボクが言いたい事は…
風紀の仕事がもう疲れたってことなのっ!!
「ねぇねぇしょーちゃん…」
「なんだ?」
ボクの目の前で書類に目を通しながらもキッチリとボクが仕事をサボらないかと見張っているボクの幼馴染み、しょーちゃん改め来栖翔(くるすしょう)に話しかける。
「ボク、疲れちゃった…」
「まだ1時間も経ってないぞ」
「で、でもでもっ…もーおやつの時間だもん!」
「…ハァー…」
うぅ…負けないもんね!
だってだって疲れちゃったし、3時はおやつの時間だってしょーちゃんも言ってた。
お菓子食べたらまたやるからぁぁぁ…
「仕方ないな…じゃぁ少し休憩しよう」
「わーい!!」
書類を机に置き、眼鏡を外して言うしょーちゃんにボクは嬉しくて万歳をする。
おっやつ♪おっやつ♪
「しょーちゃんしょーちゃん!!今日はなぁに?」
「あぁ、高瀬に取り寄せて貰った『Rubbit』のプリンだ」
「プリン!!」
高瀬っていうのはしょーちゃんの付き人さんみたいな人で…
『Rubbit』っていうのはすっごく有名なプリンの専門店で、販売開始から僅か20分で完敗するくらい人気があるんだ。
ラビッツのプリンは久々だなぁ…!!
高瀬さんありがとー!!
最初のコメントを投稿しよう!