あにまる1

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開口一番が醜い…? いやいや意味分かんねぇし… 「何なんだその頭は。ボサボサで伸びっぱなしのような長さ……不潔だ。ただでさえ髪で顔半分が隠れているというのに瓶底眼鏡……服装はまだマシなようだが」 … ま、マシンガントーク… つーかこの格好をさせた兄貴に言えよ!俺にはこんな格好をする趣味もなければオタクでもねー! 服は流石に強制させられなかったから、自分好みのシンプルな格好だけど…心底良かった。兄貴曰く「王道はオタクじゃない」らしい…… いやいや、この格好は十分オタクだっつーの! 「…初対面にそこまで言われる筋合いねぇけど」 「なら言われないように身嗜みくらい気を使ったらどうだ?」 さっきのマシンガントークに若干イラつきながら言う俺とは反対に、表情1つ変えず淡々と言う白鹿。 確かに一見不潔そうだけどただボサボサなだけで、ちゃんと毎日洗うし!(洗って乾かした後またボサボサにするけど) 大体何で俺が言われなきゃなんねぇんだ? 張本人は兄貴だろーが。…つっても白鹿は知らないから仕方ねぇけど……性格に難ありすぎだろ。 「白鹿には関係ねぇだろ」 「関係ない…と言いたいところだが大有りだ。仮にも同室者でこれから毎日嫌でも顔を合わせるんだ」 た、確かに…… 朝だってコイツが部活かなんかで早くなきゃ会う可能性が高いし…個人部屋以外は、風呂とかトイレとか…運悪くバッタリとか!! 嫌でも同室な限り顔を合わせねー方がおかしい。 「…けど、どーしようもねぇだろ」 変装を解く訳にもいかねぇし… かと言って他に手があるわけでもねぇ… 「身嗜みを正せば良いだけの話じゃないのか?…その格好であまり俺に近付くなよ」 白鹿はそれだけ言うとすたすたと個人部屋に戻っていった。
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