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きっと深夜から並んで買ってきてくれたんであろう高瀬さんに感謝をして、しょーちゃんが用意してくれたプリンを頬張る。
ん…
「おいひぃ~」
「良かったな」
あまりの美味しさに思わず顔がへにゃってなっちゃった。
そんなボクを見て薄く微笑むしょーちゃんは仕事の時とは全く別人。
仕事の時は厳しいけど…普段は優しいもんね!!
こんなしょーちゃんは実は風紀委員長なのです!なんか前任の風紀委員長さんに指名されたって…
で、ボク1人じゃ危ないぞってしょーちゃんに風紀副委員長にされたんだよねっ。
「こーゆうのを、のーこって言うんだよね」
「それを言うなら濃厚な」
「そうともゆー!」
「そうとしか言わない」
むむぅ…
日本語は難しいな。
ボク10歳まで外国にいたからいまいち日本の事はよく分からないや。
親が翻訳家だから、こう見えて結構色んな国の言葉喋れるんだよ!
「ごちそーさまでしたっ」
「ん。じゃぁ仕事の続きな」
「ガーン!」
「口に出すな」
しょ、しょんな…
10分しか休憩してないのにぃ…。
若干涙を浮かべるボクを他所にしょーちゃんはさっさと仕事を再開しだした。
なんかできる男って感じだ……!
しょーちゃんを見習ってボクも頑張らなきゃ。
プリン食べたから元気100倍だよ!
プリンのおかげでやる気を取り戻して黙々と風紀の仕事をしていると、暫くして部屋にノック音が響いた。
……?
来客かなぁ?
「はい」
「入るぞー」
しょーちゃんの返事を聞き、来客さんが入ってきた。
「悪ぃな仕事中に……ってゆずじゃねーか!」
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