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なんと来客さんはボク達のSクラスの担任、相沢毅(あいざわつよし)先生だった。
先生は風紀の顧問なんだよ!
「つーちゃん先生久しぶりですね!」
「マジで久しぶりだな。お前ら全く教室来ねぇから先生寂しいぞ~」
「えっ!じぁぁ次からはもっと行きますっ」
「おう、そうしてくれ」
ボクとしょーちゃんは滅多に教室へ行かない。
というのも、風紀の仕事が忙しいっていうのもあり授業免除が許されているから。だから授業に出なくても欠席扱いにはならない。
でも1ヶ月に最低でも1回は出なきゃいけないから、キッチリ1回は授業に出てるよ。
風紀に選ばれる人達は大抵頭の良い人ばかりだから授業に出ないからついていけなくなった、とかは無いから大丈夫だよ。
だけどつーちゃん先生が寂しいって言うならもっと出てあげよう!
「…ところで、相沢先生はどのようなご用件でいらしたんですか」
「あぁ……って、お前ら以外に誰もいねぇのか?」
「他の者は各担当場所を見回りに行っています」
「おいおいマジか……」
「何か不都合が?」
何故かつーちゃん先生はボクら以外に誰もいないのを知って落胆してる。
どーしたんだろ……?
項垂れるつーちゃん先生にしょーちゃんもはてな顔してる。
「実はな、今日転校生が来るだろ?」
「存じています」
「そいつの迎えと寮案内を風紀がする事になってな…」
「…それは生徒会の役目では?」
「それがな、生徒会の奴らは今日急ぎの仕事を任せられて忙しいっつーことで、風紀に回ってきたんだよ」
つーちゃん先生がそう言うとしょーちゃんの顔が少し険しくなった。
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