1205人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「ちーちゃん?」と隣のちーちゃんの腕をぺしぺし叩いたらやっと正気に戻った。
「あ、あぁ悪い。少しショックが強くて…俺は伊東千尋だ。よろしくな原田」
「よろしく…っす、伊東先輩」
何がショックだったんだろ。まぁとにかく自己紹介も終わったし、次は寮の案内だよね。
「ところで原田。もしかして、族の総長とかやってたりするか?」
3人で寮に向かっている途中にちーちゃんがみゃくらくもなく、そうくろに聞いた。
ぞく?そーちょー?
「なっ!!なんでそれを…」
「やっぱりか。となると、最近『KING』の総長が姿を消したと言っていて、このタイミングで転校してきたお前がKINGの総長か」
「……アンタ、何者だ?」
ますます分からない。
キングって王様?そーちょーってなに?
くろは何だか険しい表情してるし…
「腐っ腐っ腐…腐男子の洞察力&情報収集を甘く見たらイケないぞ!お前はやっぱり王道転校生で間違いなし!!」
「腐男子…?まさかアンタも腐男子なのか!?」
「…どういう意味だ?まっ、まさかお前も実は腐男子なのか!?腐男子が王道を演じてみた♪みたいなノリなのか!?」
「違う違う!俺の兄貴がアンタと同じ腐男子ってやつで、今日無理矢理こんな格好にさせられたんだよ…」
「お兄さんGJ!お前は王道の素質がある!その変装を簡単に解いたりするなよ!?」
「それしたら兄貴に殺される…。なんかお前は王道攻めでもイケるとかなんとか言ってたけど…マジ意味分かんねー」
「まさかの攻め!だがそれもまた良し!」
…
おーどー?せめ?変装って…くろは変装してるってこと…?
グッジョブって…
ふだんしって今流行ってるのかなぁ?
最初のコメントを投稿しよう!