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「兄貴マジ俺の意思は無視っつーか…俺はノーマルだっての!」
「いやいや、最初は皆そう言っててもなんだかんだで王道突っ走ってくんだ!」
「ねぇから!…まぁ偏見とかはねぇけど」
ノーマル…普通?くろは普通?
さっきからはてな顔を浮かべるボクを他所に2人はまたよく分からないことを話し出した。
取り敢えず…
くいくいっとくろの私服の袖を引っ張れば、ちーちゃんとの話を中断しボクの方を見る。
「くろは王様なの?」
「、はぃ!?」
「袖引っ張るとかナイス小動物!」
気になっていた事を聞いたらくろは意味が分からないといった顔で奇声をあげた。
ちーちゃんは放置でいっかな?
「だってさっきキングって…」
「え?ぁ、あぁ…それはそーゆう意味じゃなくて…その、グループの名前…みたいなもんっす」
「グループ?くろ、何のグループに入ってるの?」
グループかぁ。
外国でもそーゆうのあったよ。アイドルとか、趣味が同じ者同士で集まって語る会みたいなのとか…
くろはどんなグループに入ってるのかな?
興味深々のボクにくろは困ったように狼狽えながらたどたどしく言う。
「そ、れは……街のゴミ(不良ども)を仲間達と(殴り合いという名の)掃除をして綺麗に(排除)するっつーグループっすよ…」
「へぇー…くろ凄いね」
街の為に一生懸命クリーン活動をするグループに入るなんて、くろはおりこうさんなんだね!じゃぁ委員会も美化委員にするのかな。
「俺には副音声が聞こえたぞ…腐っ腐っ」ってなんかちーちゃんがぶつぶつ言ってるけど、意味分かんないから無視でいーや。
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