恋の予感 *1

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ふわふわと暖かい風が 桜の花びらと空で追いかけっこしてる。 紺の生地の上に白いスカーフ、肩に少しかかる茶髪、 「よし、カンペキ!!」 私は軽くスカートに着くほこりを払い、教室に入った。 「あっ!葵!?同クラだったんだぁ!!」 入ったとたんに桜が飛びかかってきた。 桜は幼なじみ、 可愛くてオシャレで… 女の子の理想のカタマりみたいなコ、 とっても優しいコで 憧れる……。 「桜と同クラでよかったぁ」 私は中2になり クラス替えが不安で不安でたまらなかった 桜が居てくれなかったら仲イイ子居なかっただろうなぁ… ふわっ 「あ…」 「どうしたの葵??」 「「クンシランの香りだ」」 …え?今さっき… 誰かとハモった?? 辺りを見回したら 目を丸くした黒髪の男が こちらを向いていた。
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