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彼は確か…えっと。
「草津」という名札が
彼の胸ポケットから
チラチラ見え隠れする。
「何ハモっちゃってんの??桜の葵なんだからね!」
と、頬を少し膨らめる桜
それに気付いた草津は焦り、男友達に話しかけていた。
草津…楓だっけ、
クンシランって花を知ってるって…詳しいなぁ。
そういうキャラだっけ?
まだぷぅっと膨れっ面の桜がジッと見てた。
「ハモったのは聞き間違いだってば!!」
「むー…。」
桜は納得いかない顔をしながらも、
もういいよと小さく呟いた。
それと同時に予鈴が鳴った。
「今から専門部会決めます」
専門部会…といえば
園芸部会!園芸部会!
絶対に…ぜーったいに園芸部会に入る!!
花好きな私には欠かせない!
―…「では園芸部会に入りたい人」
「「はーい」」
……え?
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