夏のはじまり(記憶と夢)

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ただいま 「あ、おかえり」 あ、お母さん起きてたの? 「うん、今起きた」 晩御飯さ 「レトルトカレーがあるからそれで、米はいま早炊き中、あと8分」 いや、ケントのお母さんが 唐揚げとポテトサラダ作ってくれたよ。 「まじ?唐揚げカレーと行くか」 うん、良いんじゃない? 「啓子ちゃんまじ感謝ねー」 啓子ちゃんとは、ケントのお母さんの事 中学までは、同じで高校の時に母さんが、デザインの専門的な勉強をするために、県外へ出た。 ケントのお母さんは、普通に県立の商業高校に通い、県内の短大へ進学して、今は郵便局で働いてる。 母さんは、県外の私立の家政科に通い、デザインの専門学校に行き、5年間有名ブランドのデザイナーとして働き、独立し。地元に帰郷。こんな田舎の町で、事務所兼家を構え、従業員を二人雇い、服屋を営業している。毎週水曜日と土曜日休み祝日はもちろん休み。こんな田舎の店でも、この人は意外に有名で、結構売れているらしい。 私の服は、ほとんどが母さんのデザインの試作品だ、費用で落とすからタダらしい。 まぁ可愛いから許す。
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