影と陽(憧れと私)

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「あんたって、影斗の事すきだったわね。 お母さんは味噌汁を飲む ちがうよ、そんなんじゃないもん。 「そうなの?てっきりそうなのかと」 お母さんは漬物に手伸ばす 「まぁ、いいんじゃない?憧れるでしょ、自分の6つ上でさ、勉強はできるし、スポーツもできる。優しいし、気はつくし、料理も上手い。しかもそこそこのイケメン。あいつほどの完璧人間いないわよ」 そうだよね。影斗兄さん。かっこいいよね。 「でも、アイツはねなんでもできるのよ。でも、それもたぶん色々あって頑張ったんだと思うわよ?知らないけど」 お母さん、仮にも弟でしょ? 「まぁ、ね。」 お母さんが珍しく顔を伏せた。 「まぁ、色々あんのよ。」 と麦茶のパックをコップに移した 「あ、なくなった。」
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