夏のはじまり(記憶と夢)

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階段を降りる 脱衣場にある洗濯機に投げ入れ リビングへ向かう 母がいた。 「あら、おはよ」 おはよ 珍しいねこんな時間に 「徹夜よ徹夜、新しいデザインが上がりそうなのよーっと」 あっそ、頑張ってね 「んー、」 私は赤いパッケージの牛乳をコップに移し レーズンパンを口にくわえながら 椅子に座る 「あんた、そーいや進路どーすんの」 んーわかんないや 「別に、あんたの好きにすれば良いよ」 うん ありがとう 「私立でも県立でもどこでもいいからね」 はいはい、りょーかいっす はい牛乳 「あ、さんきゅ」 いってきまーす 「いってらっさい」 ドアを開くと、蒸し暑い空気が外から中へ流れ込んだ。
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