夏のはじまり(記憶と夢)

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いつもの駄菓子屋に着く。 「おばちゃんいつもの4つ」 いつものって 駄菓子屋じゃなかったらかっこいいのにね。 「ケントじゃなかったらね」 「うるせぇよ、おまえら」 ラムネを四本持って 配るケント お、さんきゅ 「どもども」 「さんきゅ」 「ほら100円だせ」 え、奢りじゃないんすか 「しょうがねぇな、今日だけだぞ」 「わーいありがと」 「すまんな」 今日はどーする? セミが電柱で鳴いてる。 「どーするって、なんもできねーだろ」 確かにね… ラムネのビー玉を落とす シュワシュワと泡が立つ 一口喉に流し込むと夏の味がする。 んーっ、おいしー つめたぁい 「好きだよね」 うん、ラムネだいすき 「はぁ、昔からだな」 そう、私たちは幼馴染み 家が近所のケントと私 私は幼稚園に行く前から、ケントの家に遊びにいったり、来たり。していた、今でもよく行くし、よく来る。 亮太は、ケントが幼稚園のときに連れてきた。 亮太はケントの親戚にあたる イトコのネーチャンの子供が亮太。 美咲は、私の母さんの店に良く来てた、お客さんの娘。 幼稚園に入ってから、仲良くなった、私の最初の女の友達だ。 それから小学校に入り、結愛が仲間に入った 本当は中学校までは、ケントの1つ上の兄のユウトが一緒だった ユウトは少年野球をしていて 有名な県外の高校の附属中学校に受験し、合格 入学してから成績はトップレベル 野球も、中学に入学して、1年のときにはベンチ入りして、中学生の大会で全国まではいかないものの、県大会準優勝。出番は三回しかなかったらしいが1年生では唯一だったらしい。二年生でレギュラーになった、全国大会ベストエイト…凄い事らしい、三年生ではキャプテンをして、全国大会…には届かず、県大会ベスト4 高校1年生でベンチ入りしているらしい、来月から大会が始まる。 ユウトの事をケントは話したがらない、自分より優秀な兄を嫌ってるのか、それともただ興味がないのか…
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